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お知らせ

2018.07.02

6/27(水)「地域中小企業講座」第12回目を開催しました

『地域中小企業講座』第11回目は6月27日(水)、株式会社清水合金製作所代表取締役社長の和田正憲さんと同社社員で本学OBの中川さん(地域文化2014)、西谷さん(地域文化2017)をお招きし開催しました。

 同社は1947年(昭和22年)「清水合金鋳造所」として創業、彦根伝統産業の一つである、水道用バルブメーカーの1社で、同バルブにおける国内シェア30%を誇る企業です。  

創業71年の業歴が示すように、戦後の復興から今日まで、水道インフラを支え続けてきた企業と言えます。現在はキッツグループ(KITZ)の1社として全国規模で展開されています。

和田さんは冒頭、「世の中の社長は頭の中で何を考えているか」について、まず学生に話をしたいということから始まりました。

「社長はいつも、付加価値をどう作るか、その付加価値をどのように配分するか。営業利益をどうやって作るかということを考えている」と。このことを説明するために、貸借対照表や損益計算書、損益分岐点分析の図を用いて、付加価値や限界利益がどのようなルールで算出されるのかについて説明された。人件費の固定費に占める割合は高く、固定費をしっかり捻出し、経営を安定させるためには、限界利益をいかに高めるかが経営のポイントである。

「日夜問わず、頭の中は損益分岐点売上、変動比率はいくらかなど、いっぱいになる」と。当然のことながら、社長は数字をベースにSPSShimizu Production System)など独自の経営手法も導入し、科学的で合理的な経営を実践されている。

ここまでの話だと、和田さんは、とてもクールで寄り付きがたい経営者というイメージになりますが、そうではありません。

社長の考えは「企業を取り巻くステーク・ホルダーの中で一番大切なのは社員なんです。株主は株式を売却すれば、会社とは何の関係もなくなるが、社員は生涯を会社のために働いてくれる。その社員を大切にしないでどうするんですか、赤字になると社員に給料を払えなくなる、それが1番辛いので付加価値には最大の関心を持つ。」と、社員に対する思いは温かく熱い。

同社のスピリットに、「前例も、機械もなければわれわれが作る」というものがあります。結果的に同社の製品に占める新規製品の割合は50%近い。イノベーションを社内に起こし、経常利益率を高水準に保てているのも、社員一丸となって顧客に顔向けができているからこそだと思われます。

最後に受講生へのアドバイスとして、「学生時代は自分のポテンシャルを磨くことが大事で、自分を作り上げるのは社会人になってやっていけばよい」との話がありました。学生時代はレールをがちがちに敷かないで、大いに教養を高めるべし、ということなのでしょう。

質疑応答では、本学OGの中川さん、西谷さんにも学生からの質問に答えていただきました。