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お知らせ

2018.07.09

7/4(水)第13回「地域中小企業講座」を開催しました

 『地域中小企業講座』第13回目は4日(水)に、株式会社澤村  代表取締役社長澤村幸一郎様にご登壇いただきました。

 同社は高島市で1950年創業の建築•土木事業を営む業歴68年を有する企業です。市内での住宅シェアは3割近くあり、大手も含む他社を圧倒する存在感です。競争優位の源泉は地元からの信頼(紹介による受注が多い)の他、社員全員がその道のプロフェッショナル集団(資格取得率が91%と高い)であると言えます。また、離職率も実質0%に近く、社員の経営に対する求心力も強いという点も挙げられると思います。

社長は36歳と若く、学生時代はプロのドラマーを夢見るなど感性豊かな経営者です。先代から後を継ぎ社長就任した時の年齢は25歳と受講生の年齢とさほど変わらないことも驚きました。伝統的な経営手法にこだわらず、新たな発想による経営の話は大変興味深く、90分の授業もあっという間に終わった感じがしました。
 
 社長は、過去の業績推移の中で売り上げが減少しても、利益が増加している現象を発見。ここから経営のヒントを見出した。

それは仕事量と付加価値・利益のバランスをいかにマネジメントし、パフォーマンスを上げるかということにあります。仕事量が減少しても付加価値を確保する経営とも言えます。
 業界で受注競争が激化し、価格競争が始まると利益が圧迫され、業界全体が消耗するし、自社も疲弊する。そのようなレッド・オーシャン(競争市場)から、ブルー・オーシャン(競争のない市場)を自らが積極的に創造していけば、競争のリスクは回避できると。

そのために、企業「澤村」ブランドを構築し、顧客の求める「機能的な価値」だけではなく、より顧客の「意味的価値」に訴求する戦略である。意味的価値に訴求することで、付加価値を確保することができる。

その経営は「澤村」という看板を、老舗志向からブランド志向に大きく舵取りしているように見えるが、老舗の信頼をベースにしたブランディング経営を実践しているといった方がより正確であろう。その豊かな感性から繰り出される柔軟な経営は、斯界に新風を巻き起こすに違いありません。