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お知らせ

2019.05.10

5/8(水)第4回「地域企業講座」を開催しました

 『地域企業講座』第四回目は5月8日(水)に湖北精工株式会社代表取締役社長小川孝史様にご登壇いただき、「中小企業で働く」をテーマにご講演いただきました。
同社は長浜市にて1942年の創業以来、今年で77年目を迎える「一般産業機械の設計・製作」の会社である。
 前々回、前回に続き、競争激しい斯界で持続的成長をしていくために、どのような特色や強み(魅力)があるのかを探りたい。
 同社の特徴的な製品としては国内シェア90%を誇る曲面印刷機が挙げられる。曲面印刷として身近なもので言えば、スタバのカップに印刷された人魚のロゴやスーパーで見かける乳製品の容器などは、ほぼ同社の印刷機で印刷されたものである。
その他、食品から自動車まで多種多様な業種からのオーダーを受け、「設計⇒部品製造⇒組立て⇒据付⇒メンテナンス」とほぼ一貫したサプライチェーンを同社内で運営していることである。
 サプライチェーンのプロセスの中で、開発・設計・販売・マーケティングは自社でやるが、部品製造や組立ては外注ということがある。これは、付加価値の高い部分は自社でやり、付加価値の低い部分は下請け会社に委託することで経営効率を高める企業のセオリーであるが、同社はサプライチェーンを一貫してマネジメントすることで、顧客ニーズに的確かつスピーディーに対応する体制と価値創造の仕組みとしているのである。
 同社は経営者の「機械をつくることは機械をつくる人をつくる」「規模を求めるのではなく特殊なことをやる」という方針と「考えて、考えて、考え抜こう!」「みんなの智恵を集める」といった社風が、現場での設計レビュー人材育成に現れている。
特筆すべきは、知識創造(暗黙知の形式知化)が現場で当然のことのように行われている点である。まさに、みんなの智恵を集め、考え抜くことで顧客ニーズに応えているのである。
 小川さんは「それがうちの強みでもあり、弱みでもある」「コンサルタントに無駄だと指摘されているが・・」とたびたび話をされたが、経営学のセオリーに反することをあえて取り入れつつ、それを強みに転じるのが持続的成長を支える同社の強みといえる。
講義終了後には同社中出さん(工学部4期)も入っていただき交流は続きました。