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お知らせ

2020.01.29

1/27(月)第14回「MBA入門」を開催しました

 『MBA入門』第14回目は経営分析基本2を開催しました。前回の経営分析基本1では、数字には表れない会社の強みや経営資源(知的資産)を活用して経営分析を行う方法について講義を受けました。本日は、財務諸表やアニュアルレポート(年次報告書)等を活用しての企業の見方について講義します。

 財務諸表には経済価値で表されないものは含まれないため、財務分析だけで企業がまるわかりになるとは思えませんが、経営の傾向を読み取ったり、経営状況の仮説を立てたりするためには有効な手段だと思います。それと、学生が実社会に出たときに悩まされるのが財務諸表を読み解く技術です。財務部や会計に配属されればもちろんのこと、営業職に配属になっても取引先の財務諸表と向き合う仕事は重要です。

 さて、財務分析は数字の羅列であり、簿記・会計を学んだ人以外にとっては少々厄介です。そもそも財務分析が得意だと言えるのは会計や財務の専門家です。私の経験でも経営者の方で、数字が得意という方はごくわずかでした。ただし、数字に強くなくても、関心を持っておられる経営者の経営する企業は安定していたように思います。

 そこで、本日は財務諸表を「パターンで見分ける」方法を受講生に伝えました。
 パターン分析は比率分析よりも感覚的にすぐれ、スピーディに判断できる点で優れています。ただし、大まかな傾向をとらえるだけなので、気になるパターンになっていれば、その点を詳細にみていけばよいですね。

 パターンは貸借対照表の5つのパーツ(①流動資産②固定資産③流動負債④固定負債⑤株主資本)について、その比率を四角形で表します。どうでしょうか、流動比率、固定比率、固定長期適合率、自己資本比率など瞬時に判断できますし、資金繰り状況なども手に取るようにわかります。

 次に、キャッシュフロー計算書も同様に3つのパーツ(①営業キャッシュフロー②投資キャッシュフロー③財務キャッシュフロー)をパターン化し眺めると、会社の置かれているポジションや経営者の姿勢、成長余力などが一目で分かります。 ユニクロやZOZOの財務諸表もパターン分析することで両企業の強みや特徴が一目でわかります。国や日銀の財政状況もパターン化することで、現在、世間で議論されていることも、予算や消費税の問題なども理解することが可能です。

 最後に、大企業等は財務諸表等の開示など、積極的に情報開示を行っています。それらのほとんどの企業では、財務諸表の他にアニュアルレポートを発行していますので、これらも参考にするとより企業の理解は深くなります。